トランプ大統領は堀江貴文総理大臣と同じ?

私もちゃんと理解をしていないので、完全に推測憶測であることを前もってお伝えしておきます。
 
どうしてアメリカ人は次期大統領に決まったトランプ氏をこうまで嫌うのでしょう?
アメリカでは抗議デモが頻発していますし、日本にいるアメリカ人タレントもことごとく「こんな人を大統領にしてしまった」と恥じています。
 
なぜだろうと考えたとき、日本であれば誰が総理大臣になった感覚なのか?と考えてみました。
そのとき最初に浮かんだのが堀江貴文ホリエモン)氏でした。
 
堀江氏が2005年の衆議院選で立候補したのはご存知かと思いますが、そのとき落選しないで総理大臣にまでなってしまったら、今のトランプ氏と同じ状況になったのかもしれません。
 
堀江氏はライブドアを一代で大きくした経営者です。
トランプ氏も父親の不動産会社を引き継いだとはいえ、多角経営に乗り出し、不動産王と呼ばれるほどに大きくした人です。
女性問題でも堀江氏は「女性は金で買える」と誤報ともとれるスキャンダルが一時期問題になりました。実際には「お金に余裕ができれば女性に対しても自信が持てるでしょ」ということですが、今なお勘違いしている人はいるでしょう。
トランプ氏の場合はただのスケベ親父の軽口ですが、日本の職場で話せばセクハラと言われる類のものばかりです。それをどこまで問題にするかは、セクハラと同様、受け取り側次第というところです。
 
またどちらもメディアに出るのが大好きです。
本当に好きかはわかりませんが、ただの経営者ではなくメディアに積極的に取り上げられ、また自らもメディアの前で話しをすることが多くあります。
しかもそのときに本心はともかく過激な発言で注目を集める点でも似ています。
それによってファンとアンチがハッキリ分かれていることも、共通しているところです。
 
だからもし堀江氏がいきなり日本の総理大臣になったりしたら、日本でも今のアメリカと同じようなことが起きたかもしれません。
 
今の日本人の国民性から抗議デモが起きることは少ないでしょうが、政治家や識者と呼ばれる人たちは一斉に反対の立場を表明するでしょう。
政治家は「あんな奴に政治ができるわけがない」といい、識者は今までの経営の仕方から「あんな奴に国を任せてはいけない」と言い始めるはずです。
ですが一部の人たち(日本では一部のネット民)は「意外に面白いことをやってくれるんじゃないか」「今までの政治家よりはマシだろう」と、結構気軽に受け入れる人も多いのではないでしょうか。
マイナビが行った「大学生が選ぶ、総理大臣になってほしい芸能人・有名人」ではビートたけし氏、太田光氏などの名前が出ています。
もちろん半分は無責任なおふざけですけど、実際に総理大臣になったら、結構上手く立ち回ってくれるかもしれません。
これが芸能人ではなく、会社を経営して成功した経験のある人であれば、「結構上手く」が「なかなか上手く」に変わるかもしれません。
 
今の国際政治は武力紛争よりも経済紛争のほうが重要な位置を占めています。
昔のように武力で他国に侵略しても国が豊かになることはありません。
多少の賠償金や資源が手に入ったところで、経済制裁を受ければ国は困窮していきます。
それよりは為替相場や経済協力、法人税自由貿易など、いろいろな手段を使って自国を豊かにすることが政治家の使命でしょう。
そのとき親の地盤、看板、カバンを引き継いだ政治家に何ができるか?
むしろ成功した経営者のほうがいいんじゃないか?
 
今の政治に求められているのは、国という企業をいかに黒字化して国民(や企業)という社員に賃金を支払うかです。
賃金や待遇が悪ければ他の国に行ってしまうでしょうし、人が集まることもありません。
橋下元大阪府知事が大阪職員に「破産会社の従業員」と言ったのは痛烈でありながら、これからの流れでもあったように思えます。
 
失敗しても変化を求める人と変化を嫌う人。
アメリカでは否応なく経営者大統領が次の時代を作ることなりました。
不安になっている人が多いようですけど、私は日本こそ二世(または三世)政治家に乗っ取られたままでは時代に乗り遅れるではないでしょうか。