安倍首相とトランプ氏の直接会談決定

日本の危機管理もまだまだ捨てたものではないようです。
新大統領への祝辞のあと、早速安倍首相自らトランプ氏と電話会談。
その中で17日にニューヨークで直接会談を行う方向で調整に入ったようです。
 
今回は日本政府や官僚も相当に慌てたのか、かなり迅速で最大限の対応をしていることが伺えます。
 
私はせいぜい元首相クラスの政治家がトランプ氏に早い段階で接触すると思っていました。
そうして地ならしをしたあと、新大統領になってから首脳会談というのが日本政府の精一杯かなと…
ですけど今回は「ヤバイ」という考えが一気に広まったようで、大統領就任前に、それもまだ政治家でもない人間と一国の首相が出向いて会談を行うなど、異例な事態と言えます。
 
とは言え、これくらいの対応が必要であり、トランプ氏の性格を読み解くと、できるだけ早めに懐に入ってしまうことが肝要です。
できることなら性格が似ていそうな小泉純一郎氏にご登場願いたいくらいです。
 
ただ今回の異例な対応が日本の総理大臣という肩書に傷をつけないかだけは心配です。
今はただのアメリカ国民に過ぎないトランプ氏に日本の首相が会いに行くわけですから、周りからは「日本の首相も地に落ちた」と思われるかもしれません。
それくらいの覚悟を持っていく準備ができていれば、何の問題もないのですが…
 
もっとも“お高く留まった政治家”の顔を脱ぎ捨てて、田中角栄氏や小泉純一郎氏のようにフランクに初めて会った人と話ができる人間力を安倍首相が持っていれば、問題はないでしょう。
作り笑顔で地元のおばちゃんと握手をしているようでは、まだ一般市民のトランプ氏にやり込められ(一国の首相が負けて)引きつった顔で帰ってくることにもなりかねませんが…