アメリカ大統領選 トランプ氏リード

直接は関係ないけれど、たぶん日本の総理大臣が誰かよりも関係ありそうなアメリカの大統領選挙。
候補のヒラリー女史とトランプ氏ですが、支持率でトランプ氏が猛追をしています。
フロリダ州ではついに逆転したようです。
 
ヒラリー女史の機密メール問題が大きく響いているのは当然としても、どうしてトランプ氏がウケているのでしょうか。
 
普通の見方をすればアメリカの抱える移民問題や失業問題が、ナショナリストのトランプ氏を後押ししていると見えるでしょう。
でも私はちょっと違う動きが世界的に広がっているような気がしています。
 
それは物事の単純化です。
 
今までの政治家は頭がいいのか悪いのか、善人ぶった表の顔の裏で、私腹を肥やしてきました。
なまじ勉強ばかりできるものだから、違法かどうかだけで判断して抜け道を見つけていく人がほとんどのような気がします。
それでも政治家としていいことをやっていれば良かったのですけど、無駄金ばかり、屁理屈ばかりで、行動をしなくなった政治家が目についてきました。
富山市議会などその最たるものですし、国政でも与野党関係なく、結果は何も出していない政治家ばかりのような気がします。
世の中をどんどん複雑にして、悪いことを見えなくし、私腹を肥やすだけの政治家はいらないということです。
 
そんな中、世論が考えたのがバカでも裏表の無い単純な政治家です。
コントロール出来ないような頭のいい政治家ではなく、おだてて踊らせておけばいろいろやってくれる、いい意味での昔の土建屋のオヤジみたいな政治家が望まれているような気がします。
 
だからトランプ氏の支持率も上がり、この間まで来日していたフィリピンのドゥテルテ大統領も国民に人気があるのです。
日本だって田中角栄氏なんていう、文字通り土建屋のオヤジだった大物政治家がいたんですから、再び裏表のない単純な政治家が出てくる芽は十分にあります。
 
国際的に
愛すべきバカな政治家が、リーダーシップを発揮してスピーディーに行動してくれる。
お利口さんのように裏表があるのではなく、すべてがオープンだから、みんなの目で監視もしやすい。
こういう政治家が求められているのではないでしょうか。
 
こういう国際的な潮流は冗談ではなく、本当にトランプ大統領を生み出すかもしれません。
そうなったとき日本は結果を出せずに言い訳ばかりの政治家でいいのか。
ちゃんと考えなければいけないときが近づいてきているような気がします。